今回は怖すぎる映画『シャイニング』をご紹介します。
- 変態紳士と犬男について
- ギネス級のテイク数
- 完全版との違い
- 数学的に証明された怖さ
の4本でお送りします。
怖いの苦手な方は見なくていいです。
『シャイニング』の作品情報
作品名 | シャイニング(原題:The Shining) |
ジャンル | ホラー |
公開年 | 1980年 |
監督 | スタンリー・キューブリック |
キャスト | ジャック・ニコルソン シェリー・デュバール |
・数学的計算による世界最高のホラー映画と称賛
・1シーンにテイク132回をかけたというギネス記録達成
『シャイニング』のあらすじ
小説家を目指すジャック・トランスは、以前管理人が家族を惨殺したという「オーバールックホテル」の新しい管理人を任される。
妻のウェンディ、息子のダニーも同伴することになったが、ダニーは自身の不思議な能力「シャイニング」でこのホテルの不気味さが気になっていた。
そんなこともお構いなしに、3人は猛吹雪で隔離されたホテルで生活を始めることになるーー。
『シャイニング』に登場する犬
犬種 | 名前 |
– | – |
見た目が不気味な犬男。
一見くまのような見た目をしていますが、犬の着ぐるみを着た男です。
おしりのところは穴が開いており、紳士の股間をまさぐっていました。
お察しの通り2人はゲイで、犬男が紳士のものを口でくわえていたわけです。
このシーンが強烈に怖かった。。。
『シャイニング』の怖いところはなんの脈略もなく突然登場させることです。
妻ウェンディが犬男たちに遭遇するこの場面。
原作では息子のダニーに犬男がちょっかいをだしていました。
ウェンディも怖かっただろうなぁ。。。
ただ、この犬男。
交通カードや社員証入れに使えるパスケースになっています。
これは可愛い。欲しい。
『シャイニング』の3つのおすすめポイント
ギネス記録になったテイク数
この映画のメガホンをとったのは、『2001年宇宙の旅』(1968)や『時計仕掛けのオレンジ』(1971)で有名なキューブリック監督。
彼はこだわりが強く、納得いくまでテイクを撮り続けることで有名でした。
本作では、100回以上のテイクは当たり前レベルで、「1シーンにテイクをかけた数」でギネス記録も獲得しました。
また、有名なジャックの狂気に満ちた顔ですが、撮るのに2週間190テイクを費やしたそうです。
ちなみに、ジャック以外の役者も100回以上のテイクを与えられ、全員狂気に満ちた表情をしています。
説明してくれる原作、説明してくれない映画
原作となった「THE SHINING」の作者スティーヴン・キングはめちゃくちゃ怒っています。
なぜかというと、映画と原作で違うところが多いからです。
映画は都合上すべてのシーンを映像化することはできませんので、カットすることはもちろん、設定を大幅に変えることが多いです。
本作はその傾向がとても強く、映画を見て「怖い」と思う半面、「どういう意味?」となってしまう映画です。
原作ではちゃんと説明されてるけど、映画ではあまり説明されてない!
143分の完全版の方はまだ詳しく説明されていますが、劇場公開された119分版はよくわかりません。
具体的にどこが違うかはアマゾンのコメントで腸さんという方がまとめてくださってますので、そちらをご参照ください。
冬の間閉鎖されるホテルに、作家志望のジャック一家が管理人としてやってきた。そのホテルでは過去に、管理人が家族を惨殺すると…
数学的計算による世界最高のホラー映画
まあ、もう、とにかく怖い!めっちゃ怖いんですよね。
ホラー耐性があまりないので、お日様ぽかぽかとろける昼間に見ました。
それでも怖かった!なぜか?
ロンドンの研究チームによると、恐怖を感じる要素を数式に当てはめて計算すると1番怖いからだそうです。
以下、公式。
(es+u+cs+t) squared +s+ (tl+f)/2 + (a+dr+fs)/n + sin x – 1.
< es = 緊張感を高める音楽 , u = 未知要素 , cs = 主人公らが追われるシーン ,t = 罠にハメられそうな予感 , (squared = 二乗) , s = 衝撃度 , tl = 現実味 , f = 虚構性, a = 主人公の孤独さ , dr = 暗闇かどうか ,fs = 映像の雰囲気 , n = 登場人物数 , sin = 血や内臓 , 1 = ステレオタイプ度 >
公文に行ってても難しいです。。。
『エクソシスト』(1974)や『羊たちの沈黙』(1991)などを研究して、人が怖いと感じるには「緊張感」「リアリズム」「血」の3要素が重要だと判明したそうです。
たしかに『シャイニング』は、ずっと不気味な音楽が流れてるし、それほど現実離れしていない設定だし、エレベーターから流れてくる大量の血すごいし、3要素を盛り込んでいる気がします。
それに加えて、シンメトリーになっている不気味な映像表現、役者さんたちの狂気に満ちた表情なんかも怖さを倍増させていますね。
この度英ロンドン王立大学の研究チームが行った研究によると、世界最高のホラー映画は「シャイニング」(スタンリー・キューブリ…
『シャイニング』を見た感想・レビュー
アマゾンレビューは☆3.8!
評価: 5.0嫌でも頭から離れない超絶的なインパクトのあるシーンがこの作品ではいくつもあります。
1つは、パッケージにもなっているジャックニコルソンの顔がマジでヤバイ(笑)
キューブリック作品では珍しく(!?)起承転結もワリとしっかりとしているので、キューブリック作品の中では比較的見易い作品だと思います。
ホラー好きなら必須とも言える作品です。
評価: 4.0時計仕掛けのオレンジが面白かったので、キューブリックの映画をなんの気なしに見たら、ホラーでした。
霊的なホラーと狂人のホラーが、効果音、カメラ演出、そして各キャストの飛び抜けた演技によって増大します。
やはりニコルソンのどんどん狂っていく様は必見ですね。
後半に進むにつれ立ち振る舞い、表情どれをとっても正気とは思えない不気味さが醸し出されてます。
子役の子の二重人格のような演技も妻役のパニックの中ヒステリックを起こしていく様も、キューブリックならではの演出と音楽でリアルなホラーが倍増です。
恐いのが苦手な人は夜に見るのはオススメしません。よく晴れたお昼に見ましょう。
評価: 5.0ホラー映画の金字塔とはよく言いますが、まさしくそうだと感じました。
素晴らしいホラー映画でした。また観たいと思います。
日本人の恐怖と海外の恐怖は似てて違うんじゃないかと思ってましたが、そうではないかもしれません。
『シャイニング』はどんな人におすすめか
・ホラー映画が好きな人
・キューブリック監督が好きな人
・『レディ・プレイヤー1』を見た人
・続編の予習がしたい人
とにかく怖いので、怖いのが苦手な人は見なくていいです。それでも見たいという方はまず昼間に見るのをおすすめします。
2018年に公開されたスピルバーグ監督の最新作『レディ・プレイヤー1』の中で、この作品がオマージュされたシーンが登場します。主人公たちがこの作品の中に入って、謎を解くというシーン。まだ見たことが無い方はおすすめです。
「シャイニング」の続編「ドクタースリープ」もぜひご覧ください!
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