この言葉で有名な、ルイ16世の王妃マリーアントワネット。
彼女の人生は壮絶で、「ベルサイユ宮殿で贅沢三昧な生活を送るも、フランス革命でギロチン処刑をされて終わる。」とう、普通の人には歩めない道でした。
そんな彼女の生涯を描いた作品も多く、これまで本・映画・ドラマなど数々のメディアで世に広められてきました。
もはやその名を知らない人はいないと言っても過言ではありません。
今回紹介する映画も彼女の生涯を描いた作品なんですが、この映画、伝記映画とは一味違います。
言うなれば、
80年代UKロック×マカロンカラーでスタイリッシュ仕上げた青春映画。
教科書では分からなかった『マリー・アントワネット』をどうぞ。
ちなみに、マリー・アントワネットは「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」などとは言ったことが無いらしいです。
『マリー・アントワネット』の作品情報
『マリー・アントワネット』2006年/コロンビア映画より引用
作品名 | マリー・アントワネット (原題:Marie-Antoinette) |
ジャンル | 伝記・青春 |
公開年 | 2006 |
監督 | ソフィア・コッポラ |
キャスト | キルスティン・ダンスト ジェイソン・シュワルツマン ジュディ・デイヴィス ジェイミー・ドーナン |
・監督は、アカデミー賞で脚本賞を受賞したソフィア・コッポラ
・主演は『スパイダーマン』の初代ヒロイン-キルスティン・ダンスト
・出演犬のモップスはパルムドッグ賞受賞
『マリー・アントワネット』のあらすじ
マリー・アントワネットは14歳で、フランスのルイ16世と結婚する。
ヴェルサイユ宮殿での生活に始めは戸惑うものの、贅沢三昧の日々を送っていた。
4年後、ルイ15世が亡くなり、2人は王位を継承する事になる。
マリーは待望の世継ぎを心の拠り所とするのだが、魅力的なフェルゼン伯爵と密かに会っていた。
『マリー・アントワネット』に登場する犬
『マリー・アントワネット』2006年/コロンビア映画 より引用
役名 | モップス |
名前 | モップス |
犬種 | パグ |
今作に登場する犬はパグのモップス。
実はパルムドッグ賞を受賞した俳優犬です。
実際のマリー・アントワネットはパピヨンの方が有名ですが、今作ではパグのモップスが注目されています。
出演する時間はかなり短いですが、審査員の評価は高かったようです。
アントワネットがオーストリアを離れる際の別れのシーンでは、短い出演時間にもかかわらず悲しく感じてしまいました。
犬だからこそ短い出演時間でも感情移入してしまうのかもしれません。
『マリー・アントワネット』の3つのおすすめポイント
第79回アカデミー賞 衣装デザイン賞 受賞
18世紀のロココ美術に影響されたきれいなドレスは、第79回アカデミー賞で衣装デザイン賞受賞という最高の衣装セット!
それを、本物のベルサイユ宮殿で撮影しているので、見る人はまるで宮殿の甘美で華やな生活を体験しているみたいな感覚になります。
女の子の憧れが詰まった西洋絵画の実写化。
80年代UKロック×マカロンカラーおしゃれ映画
どんよりとした伝記映画をスタイリッシュに変えたのはソフィア・コッポラ監督。
画面いっぱいにマカロンカラーの上品なお菓子、ファッションアイテムを散りばめ、ガーリーでおしゃれ映画に仕上げました。
それをさらに約30曲の80年代UKロックで、アントワネットの華やかな生活をテンポよく表現しています。
実は、ミスなのかわざとなのか、その時代にはあるはずのないコンバースの靴が隠されています。探してみてください。
伝記映画ではない!14歳の一人の女の子の青春映画だ!
マリー・アントワネットを撮った映画と言えば、教育的要素が多い作品がありがちですが、上で書いたようにこの映画は一味違います。
誰も知る人のいない異国にわずか14歳で単身やってきた少女の孤独をテーマに、パステルカラーのポップな演出でマリー・アントワネットの苦悩を描きました。
今ままでのマリー・アントワネットを撮った作品とあまりに違うので、マリー・アントワネット協会の会長からはバッシングを受けたそうです。
これは今ままでの伝記映画とは違う青春映画だ!
『マリー・アントワネット』を見た感想・レビュー
アマゾンレビューは高評価の☆3.6!(DVDへの評価を含む)特に女性に人気のようです。
評価: 5.0とにかく素晴らしかった。歴史の事実は、歴史家が作るのではなく、人が作るのだと、テンポの良い映像美の連続の中で、常に女優が光って見えました。
評価: 5.0とても綺麗で見とれました!!!中世ヨーロッパやドレス・煌びやかなものが好きなので素直に楽しめれました!
評価: 5.0四十路の私が述べるのも何ですが、とにかく、女の子の憧れが詰まった映画。
(アマゾンレビューより引用。一部省略。)
『マリー・アントワネット』はどんな人におすすめか
- かわいいものが好きな女性
- 綺麗な映像が好きな人
- マリー・アントワネットが好きな人
- フランスの王宮の衣装が好きな人
- 世界史が好きな人
おしゃれな音楽とかわいい衣装がとにかく映える映画です。特に女性におすすめ。
作品は教育的伝記映画として描かれていないので、青春映画として楽しめます。
マリー・アントワネットの映画につきものである、ギロチンによる死刑もないので、後味も残らないです。
ただ、それがないと物足りないと感じる人もいるので賛否両論。
さいごに
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