【犬の作品で学ぶ】近代日本美術史の礎を築いた8人の巨匠たち

  • 横山大観
  • 小林古径
  • 竹内栖鳳

 

近代日本画を代表する巨匠たち。

この人たちが残した功績は数知れない。。。。

 

なんて、アート通ぶっている僕ですが、

 

 

近代の日本画は日本史でちょっと勉強したことあるけど、全然わからん!!!

というのが本音です。

 

そんなアート音痴の僕とあなたのために!

アートにとっつきやすい「犬」をモチーフにした作品を描いた8人の近代日本画家を集めました。

いっしょにお勉強しましょう!

 

意外とおもしろいかも!?

 

 

梶田半古(かじた はんこ)の作品

引用:肖像-文生書院 /『春宵怨』-名嘉真麻希のスケッチブログ
名前梶田半古(かじた はんこ)
生没年1870年 – 1917年
代表作『鵯越』(1892)
『比禮婦留山』(1898)
『春宵怨』(1902)

小林古径や前田青邨を弟子にもつ近代日本画家の巨匠。

しかし、その知名度に反して作品の所在がつかめないミステリアスな人物です。

梶田は幼い時から絵の才能があり、扇子やハンカチに絵を描いてはお金に換えていました。

男前で、絵が描けて、ミステリアス。

これはかなりモテましたね。

 

 

『ラ・フォンテーヌの寓話の選集 第2巻 挿絵』

引用:International Research Center for Japanese Studies

タヌキを追い詰める2匹の犬をモチーフにした作品。

1番左の動物が「タヌキ」で、右の2匹が「犬」です。

半古はデザインに長けており、読売新聞の社員として新聞や雑誌の挿絵を描いていました。

尾崎紅葉の『金色夜叉』の挿絵も半古のものです。

 

梶田半古の挿絵・口絵がもっと見たい方は『梶田半古口絵集』がおすすめ↓

 

梶田半古口絵集 『薄氷遺稿』についても Kuchi-e  Hanga by Kajita Hanko The Posth…

こちらのサイトで本の詳細が解説されています。

どうやら他にも犬の挿絵を描いているようです。

 

 

小林古径(こばやし こけい)の作品

肖像と『髪』 引用:wikipedia
名前小林古径(こばやし こけい)
生没年1883年 – 1957年
代表作『髪』(1931)
『不動』(1940)
『馬郎婦』(1943)

東洋絵画の命である線描について高度な技術をもつ画家。

「蚕の吐く糸のような」と評される線描が特色の中国古典を研究することによって得ました。

巨匠・梶田半古の弟子です。

代表作の『髪』は裸体画として日本で初めて切手のデザインとなりました。

 

 

『犬(庭の一隅)』

引用:art wiki

ミニチュアピンシャーとポメラニアンと思われる犬が遊んでいる作品。

代表作の『髪』と同様、繊細な線描で描かれています。

 

 

『犬と遊ぶ』

引用:Pinterest

机の下に隠れた犬と遊ぶ女の子を描いた作品。

近代日本画家の中でも、犬をモチーフにした作品を多く残しています

犬が好きだったのでしょうか。

 

 

『犬と柘榴』

引用:いづつやの文化記号 – ココログ

柘榴(ザクロ)と白い犬を描いた作品。

古径は写生を重要視しており、植物や動物を多く写生していたそうです。

 

 

川合玉堂(かわい ぎょくどう)の作品

肖像と『行く春』 引用:Wikipedia
名前川合玉堂(かわい ぎょくどう)
生没年1873年 – 1957年
代表作『悠紀主基屏風』(1928)
『溪山四時図屏風』(1939)
『彩雨』(1940)

日本画壇の中心的存在を担った画家。

私塾「長流画塾」の塾長、第1回文部省美術展覧会の審査員、東京美術学校日本画科教授などをつとめています。

師匠である橋本雅邦や、岡倉天心、横山大観らが創立した日本美術院に参加しました。

漢字が多くてすみません。。。。

 

 

『写生帖 縮図写生』

引用:the Salon of Vertigo – Blogger

いっしょになって遊ぶ仔犬をモチーフにした作品。

かわいい。

玉堂は日本の四季の山河とそこで生きる人間や動物の姿を、美しい墨線と彩色で描くことを得意としました。

 

実は川合玉堂の原画を買うことができます。

流石に約30万とかなり高いけど。。。

 

 

竹内栖鳳(たけうち せいほう)の作品

肖像と『班猫』 引用:Wikipedia
名前竹内栖鳳(たけうち せいほう)
生没年1864年 – 1942年
代表作『絵になる最初』(1913)
『群鵜』(1913)
『班猫』(1924)

円山・四条派の幸野楳嶺を師にもつ近代日本画の先駆者。

その腕前は動物を描けばその匂いまで描くと言われた達人でした

他にも「西の栖鳳、東の大観」「楳嶺四天王」などと称されている鬼才です。

『班猫』など2作品は重要文化財に選ばれています。

猫派にも犬派にも有名な画家。

 

 

『爐邊』

引用:NAVER まとめ

くつろぐ2匹の犬。

タイトルは「ろべ」と読み、“囲炉裏のそば”という意味です。

四条派を基礎としていますが、狩野派の他に西洋の写実画法などを意欲的に取り入れるなど、革新的な画風が特徴的です。

 

竹内栖鳳の犬がもっと見たい方はこちらがおすすめ↓

動物を描けば匂いまで描く天才!竹内栖鳳が描く豪華33匹の犬たち

 

 

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図書館でもよく置いているので、初心者におすすめ。

 

 

 

 

横山大観(よこやま たいかん)の作品

肖像と『群青富士』 引用:Wikipedia
名前横山大観(よこやま たいかん)
生没年1868年 – 1958年
代表作
『蕭湘八景』(1912)
『生々流転』(1923)
『屈原』(1898)

「勲一等旭日大綬章」など数々の賞を受賞している近代日本美術の巨匠。

岡倉天心、橋本雅邦の弟子です。

東京美術学校に通っていて、第一期生の同期には下村観山や菱田春草がいます。

岡倉天心の日本美術院の創設に携わりました。

 

 

『風蕭々兮易水寒』

引用:ameblo.jp

遠くを見つめる犬。

タイトルは司馬遷の史記『風蕭蕭兮易水寒』を元にしています。

現代語に訳すと「風がものさびしく吹いて、易水は冷たい」という意味です。

犬に気持ちを込めたのでしょうか。

大観は、線描を抑えた独特の没戦描法「朦朧体」を確立させた画家として有名です。

 

東の横山大観が気になる方は121点をドドンと詰め込んだ『横山大観 ARTBOX』がおすすめ。

大観のスゴさを体感してください。

 

 

速水御舟(はやみ ぎょしゅう)の作品

肖像と『炎舞』 引用:Wikipedia
名前速水御舟(はやみ ぎょしゅう)
生没年1894年 – 1935年
代表作
『京の舞妓』(1920)
『炎舞』(1925)
『名樹散椿』(1929)

容斎派の画家「松本楓湖」の弟子。

40歳で亡くなった短い人生でしたが、『名樹散椿』は重要文化財に選ばれています

『洛外六題』という作品は横山大観から絶賛され、後に「速水君の死は、日本の為に大きな損失である」と言わしめました。

 

 

『花の傍』

引用:Pinterest

花と女性と犬を描いた作品。

従来の日本画にはなかった徹底した写実画から、『炎舞』のような抽象・装飾画まで幅広く描いています。

 

 

引用:Pinterest

モチーフの配置によって奥行き表現するのがうまいです

 

犬も猫も好きなあなたは、速水御舟が描いたネコのデザイン傘がおすすめ↓

結構カワイイ。

 

 

前田青邨(まえだ せいそん)の作品

引用:肖像-Wikipedia / 『洞窟の頼朝』-Gooブログ
名前前田青邨(まえだ せいそん)
生没年1885年 – 1977年
代表作
『洞窟の頼朝』(1929)
『山霊感応』 (1964)
『天正貴婦人像(細川ガラシア夫人像)』(1974)

梶田古半を師にもつ、小林古径の兄弟弟子。

大和絵について深く学び、「歴史絵」「肖像画」「花鳥画」「武者絵」など幅広い作品を残しています。

代表作の1つ『洞窟の頼朝』は重要文化財に選ばれました。

 

 

『白い犬』

引用:古美術 「一庵」

昭和26年第5回五月展の出展作品「白い犬」の下絵。

残念ながら下絵しか見つかりませんでした。

色が塗っていないから「白い犬」というわけではありません。

 

 

狩野芳崖(かのう ほうがい)の作品

肖像と『悲母観音』 引用:Wikipedia
名前狩野芳崖(かのう ほうがい)
生没年1828年 – 1888年
代表作『観音』(1883)
『不動明王』(1887)
『悲母観音』(1888)

狩野派の最後と近代日本画史の最初を飾った天才画家

橋本雅邦と共に「竜虎」「勝川院の二神足」と称される他、「近代の三大画家」の一人とも呼ばれています。

おまけに、「芳崖四天王」と呼ばれる岡倉天心などを弟子にもつ天才の中の天才。

僕もこういう異名が欲しいです。

 

 

『毛利鏻姫像』

引用:Art Annual online

犬の狆を抱いた毛利家の鏻姫をモチーフにした作品。

芳崖はフェノロサと出会い西洋画の写実技法や明暗法を学び、近代日本画の礎を築きました。

残念な方この作品ではわかりません。

 

 

引用:Art Annual online

「狆」に寄ってみると、赤い首飾りをつけているのが分かります。

この首飾りは大名家や大奥によるものだそうです。

当時の偉い方たちは犬にもこうしてオシャレをさせていました。

 

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こちらで少し本の中の絵を見ることができます。

閲覧注意!

高画質で見てしまったら、絶対日本画にハマってしまいますよ。

 

 

さいごに

こうしてみると、お互いに影響を与えながら日本画は発展したことがよく分かります。

あと「近代日本画家は難しいタイトル付けがち」というあるあるも発見しました。

 

日本画に興味を持たれた方には次に江戸時代の犬たちがおすすめ↓

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