【犬で学ぶ】印象派の画家が描いたかわいい犬たちの作品まとめ

今回、ご紹介するの「印象派」の作品です。

よくわからない?

いえいえ、大丈夫です。

ご紹介する印象派の作品は全て「犬」。

犬なら小難しいアートもきっと楽しめるはず!

今回は、一度は聞いたことがあるアート用語「印象派」がなんとなーーく分かる回です。

印象派って何?

そもそも「印象派」とは何なのか?

ブリタニカ国際大百科事典によると、

1870年代に興ったフランス近代絵画における,色彩の視覚的効果をそのままにとらえようとする技法,態度,運動。

と書かれています。

よくわからない!

分かりやすく言うと、

色、光、ゆらぎなど形を持たないものを表現するのが印象派

です。

「絵に時間を与えた」と言われています。

印象派の画家

  • クロード・モネ
  • カミーユ・ピサロ
  • エドガー・ドガ
  • オーギュスト・ルノアール
  • ポール・セザンヌ

など。

美術館に行ったことが無くても何名か名前くらいは聞いたことあるのではないでしょうか?

次はそんな印象派の画家が描いた犬の作品をご紹介していきます!

印象派の画家が描いた犬の作品

ルノワールの犬の作品

『アントニーおばさんの宿屋』ピエール=オーギュスト・ルノワール
作品名アントニーおばさんの宿屋
製作年1866年
所蔵スウェーデン国立美術館
サイズたて 194 × よこ 131 cm

こちらをじっと見つめるビションフリーゼ。

人間のごはんがもらえるのを待っているのでしょうか。

『犬の頭部』ピエール=オーギュスト・ルノワール
作品名犬の頭部
製作年1870年
所蔵ナショナル・ギャラリー
サイズたて 21.9 × よこ 20 cm

きらきらと輝くつぶらな瞳のパピヨン。

ルノワールは女性を描くことに長けており、オスかメスかは分かりませんが、犬の愛らしさを上手く表現するのに役立っています。

だから、こんなにかわいんです。

『シャルパンティエ夫人と子どもたち』ピエール=オーギュスト・ルノワール
作品名シャルパンティエ夫人と子どもたち
製作年1878年
所蔵メトロポリタン美術館
サイズたて 153.7 × よこ 190.2 cm

女の子が重いのかうらめしそうな顔をするボーダーコリー。

かわいい女の子とかわいい犬。

黒と黄色の首輪がまたおしゃれですね~。

『舟遊びの昼食』ピエール=オーギュスト・ルノワール
作品名舟遊びの昼食
製作年1880年 – 1881年
所蔵フィリップス・コレクション
サイズたて 130.2 × よこ 175.6 cm

女の子にキスされそうなヨークシャテリア(たぶん)。

実はこの女の子が後のルノワールの奥さんになるアリーヌ・シャリゴです。

幼く見えますが、当時21歳。

犬と戯れる姿がなんとも愛しくて、好きになってしまったんですかね。

ちなみに、奥で頬杖をついている女性はこのレストランの経営者の娘さんです。

マネの犬の作品

『キング・チャールズ・スパニエル犬』エドゥアール・マネ
作品名キング・チャールズ・スパニエル犬
製作年1866年頃
所蔵ナショナル・ギャラリー
サイズたて 46 × よこ 38 cm

りりしくも愛らしい表情を浮かべるスパニエル。

スパニエル犬は2種類あります。

「キング・チャールズ・スパニエル」と「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」です。

違いはノズルの長さにあり、短いのが何もついてない方、長いのがキャバリア。

19世紀はノズルが短い、キャバリアじゃない方の犬が流行しましたが、健康面が悪いことが問題になりました。

そこでノズルが長くなるように交配され、現在の「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」になったそうです。

この絵が描かれたのは19世紀なので、キャバリアじゃない方のスパニエルをモデルにされました。

ただ、そんなにノズルが短いとも思えないので真意は定かではありません。

『鉄道』エドゥアール・マネ
作品名鉄道
製作年1873年
所蔵ナショナル・ギャラリー
サイズたて 93.3 × よこ 111.5 cm

女性の腕の中でスヤスヤと眠る仔犬。

顔の模様を考えるとジャックラッセルの可能性が高いですが、時代背景を考えると微妙。

柵の向こうにあるのは、パリの象徴であるサン=ラザール駅です。

また、犬を抱えた女性は、マネの別の作品『草上の昼食』(1863)、『オランピア』(1863)でもモデルをつとめたヴィクトリーヌ・ムーランです。

女の子は、この作品を制作するために庭を提供したマネの画家友だちの娘さんです。

青い服と白い服の対比がここちいい。

セザンヌの犬の作品

『モデルヌ・オランビア』ポール・セザンヌ
作品名モデルヌ・オランビア
製作年1873年 – 1874年
所蔵オルセー美術館
サイズたて 46 × よこ 55 cm

どこにいるかわかりますか?

テーブルと男性の間にいるのがこの作品に出てくる犬。

何の犬種なんやろ。

光、揺らぎを表現する印象派の特徴がつまった一作。

モリゾの犬の作品

『食堂にて』ベルト・モリゾ
作品名食堂にて
製作年1886年
所蔵ナショナル・ギャラリー
サイズたて 61.3 × よこ 50 cm

少女にかけよる白い犬。

青い首輪かスカーフがおしゃれでにくい!

ちなみに、この作品を描いた画家ベルト・モリゾは女性で、マネの弟と結婚しました。

男性中心の19世紀に珍しい女性画家だったんです。

ロートレックの犬の作品

『犬といる貴婦人』アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
作品名犬といる貴婦人
製作年1891年
所蔵ナショナル・ギャラリー
サイズたて 75 × よこ 57.2 cm

貴婦人に抱かれたチワワ。

同じフランスの画家たちですが、モチーフの犬の種類がさまざまなのがおもしろいですね。

作者ロートレックが描く他の犬の絵がめちゃくちゃかわいい。

しかし、デジタル化されていない作品が多く、書籍や美術館でしか見ることができません。

ほんまにおすすめです。見てほしい~。

ボナールの犬の作品

『選択女』ピエール・ボナール
作品名洗濯女
製作年1896年
所蔵ナショナル・ギャラリー
サイズ

雨の日に街頭を歩く犬。

なんともおしゃれなポスター絵です。

みなさんはボナールという画家をご存知でしょうか?

実は、最近人気が急増しており、2015年オルセー美術館で企画された「ボナール展」では「ゴッホ展」に続く歴代2位の動員数を記録したそうです。

ボナールは4匹の犬を飼っていた愛犬家でもあります。

【ナビ派】隠れた人気画家ピエール・ボナールのかわいい犬たち

カイユボットの犬の作品

『プティ=ジャンヌヴィリエのリチャード=ガロとディック』ギュスターヴ・カイユボット
作品名プティ=ジャンヌヴィリエのリチャード=ガロとディック
製作年1884年
所蔵個人蔵
サイズたて 89 × よこ 116 cm

意気揚々と散歩するスタンダードプードル。

「めっちゃタイトル長げえ。」

とか思いながら、すごく好きな作品です。

印象派らしい作品ですね。

カサットの犬の作品

『青い肘掛け椅子の少女』メアリー・カサット
作品名青い肘掛け椅子の少女
製作年1878年
所蔵ナショナル・ギャラリー
サイズたて 89.5 × よこ 129.3 cm

女の子といっしょにくつろぐヨークシャテリア。

癒される~るる~るる~。

ん、ちょっと女の子の方ばっか見てません?

リボンもサッシュも靴下も同じタータンチェックで合わせたおしゃれさんなんですよね。

そして、どこか色っぽい。分かります。

ゴーギャンの犬の作品

『3匹の子犬のいる静物』ポール・ゴーギャン
作品名3匹の子犬のいる静物
製作年1888年
所蔵ニューヨーク近代美術館
サイズたて 91.8 × よこ 62.6 cm

ミルクを飲む3匹の小犬たち。

手前のフルーツとそんなに大きさが変わらないくらい小さいです。

ゴーギャンはポスト印象派なので、今までの作品とすこし画風が異なります。

しっかりとした輪郭線などが特徴です。

ゴーギャンの犬が気に入った方はこちらがおすすめ↓

30匹以上の犬を作品に描いたゴーギャンは愛犬家だった?

さいごに

以上!印象派の画家が描いた犬の作品でした!

なんとなく「印象派」というものが分かったのではないでしょうか?

今回ご紹介した作品はこちらの本を参考にしてます。

実は、デジタルで残されておらず、紹介しきれなかった犬の作品があります。(ロートレックの犬とか)

これがまた、めちゃくちゃかわいいんだわ。

おすすめの本です。

印象派が気に入った方はオイルフィンガーで描いた印象派の犬の絵もおすすめです↓

アイリス・スコットのフィンガーペイントで描く幻想的な犬

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