30匹以上の犬を作品に描いたゴーギャンは愛犬家だった?

今回ご紹介するのは「ポール・ゴーギャン」です!

『Pastorales Tahitiennes』Paul Gauguin

ゴーギャンと言えば、こういう「タヒチの女性」を描いた作品で有名です。

しかし、気付きました?

そう、犬の絵も描いてるんです。

しかも、その量が尋常じゃない。

単純なことにゴーギャンが大の犬好きだったのかもしれません。

タイトルに「犬」を入れた作品は3つありますし、晩年にはペゴーという犬も飼っていました。

そんな愛犬家(かもしれない)ゴーギャンの作品をお楽しみください!

ポール・ゴーギャンってどんな人?

名前ポール・ゴーギャン
生没年1848年 – 1903年
影響を受けた画家カミーユ・ピサロ
ポール・セザンヌ
エドガー・ドガ
フィンセント・ファン・ゴッホ
エミール・ベルナール
代表作黄色のキリスト(1889)
タヒチの女たち(1891)

19世紀フランスのポスト印象派の画家。

綜合主義やクロワゾニズムと言われる表現を生み出したり、プリミティヴィズムを先行したりと、美術史に多大な影響を与えた人物です。

生前も評価を受けていたが、死後さらに評価を得ました。

略歴

年齢出来事
1848年0歳パリで生まれる。
1851年3歳父親を亡くす。
1867年19歳母親を亡くす。
1871年23歳株式仲買人として働く。
その後11年間、実業家として成功する。
1873年25歳メット=ソフィー・ガッドと結婚する。
絵を描き始める。
1883年35歳絵に専念する。
1886年38歳ブルターニュ地方のポン=タヴァンの画家のコミュニティで暮らす。
1888年40歳ゴッホと共同生活をする。
1891年43歳タヒチに行く。(1回目)
1895年47歳タヒチに行く。(2回目)
1897年49歳娘を亡くし、自殺においこまれる。
1901年53歳マルキーズ諸島に移動
1903年55歳逝去

画風

ポスト印象派。

フォークアートと日本の浮世絵の影響を受け、クロワゾニスムへと向かっていきました。

その他、綜合主義、プリミティヴィズム、象徴主義、現代美術の画家としても知られています。

ナビ派に影響を与えました。

代表作

『The Yellow Christ』Paul Gauguin
作品名黄色のキリスト
(The Yellow Christ)
製作年1889年
所蔵オルブライト=ノックス美術館
サイズたて 92 x よこ 73 cm
『Femmes de Tahiti, ou Sur la plage』Paul Gauguin
作品名タヒチの女たち
(Femmes de Tahiti, ou Sur la plage)
製作年1891年
所蔵オルセー美術館
サイズたて 69 x よこ 91.5 cm

ゴーギャンの犬作品

2人のブルターニュの人々と仔牛、ブルターニュの道の周りの風景

Bretonnes au tournant d’une route, ou Bretonnes et veau』Paul Gauguin
作品名2人のブルターニュの人々と仔牛、ブルターニュの道の周りの風景(Bretonnes au tournant d’une route, ou Bretonnes et veau
製作年1888年
所蔵ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館
サイズたて 91 cm × よこ 72 cm

真ん中下に黒い犬。

首輪がつけられていることから、誰かに飼われていたようですね。

これからご紹介する3作は「南フランスのアルル」という場所で描かれた作品です。

なんと、ゴーギャンはこの時期ゴッホといっしょに生活していたそうです。

でも、仲が悪くなってゴーギャンはゴッホの耳を切ったとか。

やべーやつ。

ブルターニュの3人の少女の輪舞 ポン=タヴァン

『Breton Girls Dancing, Pont-Aven』Paul Gauguin
作品名ブルターニュの3人の少女の輪舞 ポン=タヴァン(Breton Girls Dancing, Pont-Aven)
製作年1888年
所蔵ナショナル・ギャラリー
サイズたて 73 cm x よこ 93 cm

3人の踊る少女と犬。

『バックトゥザフューチャー』のアインシュタインに似てます。

引用:青い日記帳

ちなみに、2011年、京都と東京で開かれた「ワシントンギャラリー展」を記念して、この犬がピンバッジになって販売されていました。

欲しいけどもう手にいれられないっぽい。

ワシントン犬 ピンバッジ | 

三匹の仔犬がいる静物

『Nature morte aux trois petits chiens』Paul Gauguin
作品名三匹の仔犬がいる静物(Nature morte aux trois petits chiens
製作年1888年
所蔵ニューヨーク近代美術館MoMA
サイズたて 88 × よこ 62.5 cm

ミルクか何かを飲んでいる3匹の仔犬たち。

3匹とも模様が違って、シンプルにかわいい。

しっかりした輪郭線から、クロスワニズムという表現で描かれていることが分かります。

クロスワニズムとは

平坦な色面としっかりした輪郭線を特徴とする描き方(Wikipediaより)

これまでの3作が「ブルターニュ2期」に分類される作品です。

1期はというと、単純に犬の絵が描かれていなかったので省いています。

こんにちは、ゴーギャンさん

『Gauguin Bonjour Monsieur Gauguins』Paul Gauguin
作品名こんにちは、ゴーギャンさん(Gauguin Bonjour Monsieur Gauguins)
製作年1889年
所蔵プラハ国立美術館
サイズたて 113× よこ 92 cm

柵の向こうに小さい犬。

シュナウザーかな?

ここからの4作はフランスの「クロアール=カルノエ」という場所で描かれた作品です。

『Gauguin Bonjour Monsieur Gauguins』Paul Gauguin

この作品、実は2種類あります。

彩度の違い以外に、よく見るとびみょーに違うところがあるので、どこが違うか探してみてください。

ジャンヌダルク

『Jeanne d’Arc, ou Jeune Bretonne au rouet』Paul Gauguin
作品名ジャンヌダルク(Jeanne d’Arc, ou Jeune Bretonne au rouet)
製作年1889年
所蔵ゴッホ美術館
サイズたて 134 x よこ 62.9 cm

ジャンヌダルクの下にいる白い犬。

ヤギにも見える。

机の上の果物と犬

『机の上の果物と犬』Paul Gauguin
作品名机の上の果物と犬
製作年1889年
所蔵
サイズ46.5 cm × 53 cm

机の向こうにいる犬。

海草を集めるブルターニュの人々

『Ramasseuses de varech』Paul Gauguin
作品名海草を集めるブルターニュの人々(Ramasseuses de varech)
製作年1889年
所蔵フォルクヴァンク美術館
サイズたて 87 x よこ 123 cm

左下に黒ぶちの白い犬。

ゴーギャンの絵に出てくる犬は首輪をしている犬が多いようですね。

ここまでの4作が「ブルターニュ3期」に分類される作品です。

ところで「ブルターニュ」とは、フランス北西部の地域の名前です。

このブルターニュ地方にある「ポン=タヴァン」という街は、「画家たちのまち」と言われ、有名な画家たちが共同生活を行い日々画業に勤しんでいました。

私はラロ、あなたはオヴィリ

『Raro te oviri 』Paul Gauguin
作品名私はラロ、あなたはオヴィリ(Raro te oviri)
製作年1891年
所蔵ダラス美術館
サイズたて 68 x よこ 90 cm

2人の女性に囲まれた黒い犬。

ここからの8作品は「タヒチ」で描かれた作品です。

ゴーギャンはこれでもかというくらいタヒチで絵を描いています。

特にヌード多めです。

大木

『Te raau rahi』Paul Gauguin
作品名大木(Te raau rahi)
製作年1891年
所蔵クリーブランド美術館
サイズたて 68 x よこ 90 cm

右下にまるまって寝る犬。

奥にいる黒いのも犬かなー?

私はラロ、あなたはオヴィリ

『Te Faaturuma』Paul Gauguin
作品名私はラロ、あなたはオヴィリ(Te Faaturuma)
製作年1891年
所蔵ダラス美術館
サイズたて 68 x よこ 90 cm

ベランダでお出迎えする黒い犬。

こういう家に住みたい。

小屋の前の犬、タヒチ

『Dog in front of a Hut Tahiti』Paul Gauguin
作品名小屋の前の犬、タヒチ(Dog in front of a Hut Tahiti)
製作年1892年
所蔵ボストン美術館
サイズ41.2 x 67.1 cm

右下で草を食べている黒い犬。

気付きました?

タヒチの犬、黒ばっか。

パペに行く

『Haere Pape』PaulGauguin
作品名パぺに行く(Haere Pape)
製作年1892年
所蔵バーンズ・コレクション
サイズたて 91.2 x よこ 66.4 cm

奥で水を飲んでいる黒い犬。

え、ちょっと見てください!また黒い!

愉び

『Arearea』Paul Gauguin
作品名愉び(Arearea)
製作年1892年
所蔵オルセー美術館
サイズたて 75 × よこ 94 cm

手前で草を食べる茶色の犬。

いやいやいや、黒ちゃうんかい!

ちなみにタイトルの漢字は「たのしび」と読みます。

タヒチの牧歌

『Pastorales Tahitiennes』Paul Gauguin
作品名タヒチの牧歌(Pastorales Tahitiennes)
製作年1892年
所蔵エルミタージュ美術館
サイズたて 87.5 x よこ 113.7 cm

ふせをいる茶色い犬。

この犬も茶色。色ばかり気になってきました。

プラオの樹

『Te burao』Paul Gauguin
作品名プラオの樹(Te burao)
製作年1892年
所蔵エルミタージュ美術館
サイズたて 67 x よこ 89 cm

何かを探している黒い犬。

はい、きた。黒い犬!

もう、待ってましたって感じでしょ?

ここまでの8作は「タヒチ1期」に分類される作品です。

ゴーギャンの傑作の多くはこの時期に描かれています。

ちなみに、出てきた犬は、「黒6:茶色3」で黒の勝利です。

神の日

『Mahana no Atua』Paul Gauguin
作品名神の日(Mahana no Atua)
製作年1894年
所蔵シカゴ美術館
サイズたて 66 x よこ 87 cm

木陰で涼む犬。

か、もしくは猫かもしれません。

たまに、犬か猫かヤギが見分けがつきにくい動物が描かれています。

ここからの2作品は「パリ」で描かれた作品です。

パリに戻った後も、タヒチを題材に絵を描いていたので、タヒチの絵が多いんです。

デビッドミル

『Paysage de Bretagne. Le moulin David』Paul Gauguin
作品名デビッドミル(Paysage de Bretagne. Le moulin David)
製作年1894年
所蔵オルセー美術館
サイズたて 73 × よこ 92 cm

何かを探している犬。

大きいのでゴールデンレトリバーかもしれませんね。

この2作品は「ブルターニュ4期」に属する作品です。

働くなかれor部屋の中のタヒチ女たち

『Eiaha ohipa』Paul Gauguin
作品名働くなかれor部屋の中のタヒチ女たち(Eiaha ohipa)
製作年1896年
所蔵プーシキン美術館
サイズたて 65 × よこ 75 cm

家の外でたたずむ犬。

タヒチに戻ってきたゴーギャン。

はい、犬もちゃんと黒いです。

ここからの8作品は2回目の「タヒチ」で描かれた作品です。

女王

『Te Arii Vahine』Paul Gauguin
作品名女王(Te Arii Vahine)
製作年1896年
所蔵プーシキン美術館
サイズたて 97 x よこ 130 cm

全裸の女性うしろにいる犬。

黒いよ~黒いよ~。

我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか

『Woher kommen wir Wer sind wir Wohin gehen wir』Paul Gauguin
作品名我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか(Woher kommen wir Wer sind wir Wohin gehen wir)
製作年1897年 – 1898年
所蔵ボストン美術館
サイズ139.1 cm × 374.6 cm

右は端に黒い犬。

そろそろ絵の説明しないと怒られそうなので説明します。

この作品はゴーギャン自身も傑作と認めている作品だそうです。

しかしこの頃、娘を亡くしたショックとたまった疲労で、自殺まで追い込まれました。

『Te rerioa』Paul Gauguin
作品名夢(Te rerioa)
製作年1897年
所蔵コートールド・ギャラリー
サイズたて 95 x よこ 130 cm

人間の左隣りにいるのが犬。

かもしくは、猫。自信ないです。

おめかし

『Faa iheihe』Paul Gauguin
作品名おめかし(Faa iheihe)
製作年1898年
所蔵テート・ブリテン
サイズたて 54 x よこ 169.5 cm

真ん中左に黒い犬。

果実収穫

『Ruperupe』Paul Gauguin
作品名果実収穫(Ruperupe)
製作年1899年
所蔵プーシキン美術館
サイズたて 130 x よこ 190 cm

右端でお母さん犬が子供といっしょにいます。

二人の子供とタヒチの女

『Femme et deux enfants』Paul Gauguin
作品名二人の子供とタヒチの女(Femme et deux enfants)
製作年1901年
所蔵シカゴ美術館
サイズたて 97.1 x よこ 74.2 cm

右の女の子に抱えられた犬。

これも猫っぽいですが犬と思いましょう。

浅瀬or逃亡

『La Fuite, ou Le Gué』Paul Gauguin
作品名浅瀬or逃亡(La Fuite, ou Le Gué)
製作年1901年
所蔵プーシキン美術館
サイズたて 73 x よこ 92 cm

馬の後ろに犬。

タヒチの人が犬好きだったのか。ゴーギャンが犬好きだったのか。

ここまでの8作品が「タヒチ2期」に分類される作品です。

ここからゴーギャンはマルキーズ諸島に移動します。

犬のある風景

『Paysage avec chien』Paul Gauguin
作品名犬のある風景(Paysage avec chien)
製作年1903年
所蔵イスラエル博物館
サイズたて 73.5 × よこ 92.5 cm

遊んでいる犬。

タイトルに犬が入っていますね。やはり犬好きだったようです。

この一作は「マルキーズ諸島」で描かれた作品です。

この島でゴーギャンの人生はおわりました。

さいごに

ゴーギャンは黒い犬が好き。

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