伊藤若冲の犬作品を知らずにアートは語れない

 

今回ご紹介する画家は「伊藤若冲」。

 

アートと犬が好きな方にとっては有名な「百犬図」と呼ばれる作品を描いた人物です。

 

 

アートの興味がない方に簡単に説明すると、

 

伊藤若冲は、ロックな画家。(たぶん)

 

「狩野派の弟子→宋元画(特に濃彩の花鳥画)の模写→実物写生」という遍歴で絵の道を進み、若冲ブランドを創り上げた人物です。

 

その生き様をうつした作品に惚れろ!!

 

 

伊藤若冲ってどんな人?

『若冲居士像』 / 相国寺
名前 伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)
生没年 1716年 – 1800年
影響を受けた画家 大岡春卜
代表作 『動植綵絵』(1766)
『仙人掌群鶏図』(1789)

近世日本の画家の一人。

江戸時代中期の京にて活躍した絵師。

写実と想像を巧みに融合させた「奇想の画家」として曾我蕭白、長沢芦雪と並び称されます。

近年再評価されている画家の一人で、2016年、東京都美術館で開催された「生誕300年記念 若冲展」では入館待ち時間320分を記録しました。

 

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略歴

年齢 出来事
1716年 0歳 京都に錦小路に生まれる。
1739年 23歳 4代目枡屋(伊藤)源左衛門を襲名する。
1755年 39歳 家督を弟に譲り隠居する。
1771年 55歳 帯屋町の町年寄を勤める。
1788年 72歳 自宅を焼失する。
1800年 84歳 逝去

 

画風

写生画のようでありながら、実物とは異なる鮮やかな色彩と細かな描写が特徴的な画風。

こうなった理由は、若冲が、「狩野派の弟子→宋元画(特に濃彩の花鳥画)の模写→実物写生」という遍歴を歩んできたものによる。

若冲オリジナルの画風は、どこか近代のシュールレアリスムにも通ずる。

 

代表作

作品名 動植綵絵
(どうしょくさいえ)
製作年 1757年 – 1766年
所蔵 宮内庁三の丸尚蔵館
サイズ

 

 

作品名 仙人掌群鶏図襖絵
(さぼてんぐんけいずふすまえ)
製作年 1789年
所蔵 西福寺
サイズ

 

 

伊藤若冲の犬作品

百犬図

『百犬図』伊藤若冲 / INU MAGAZINE(イヌ マガジン)
作品名 百犬図(ひゃっけんず)
年代 1799年
所蔵 個人蔵
寸法 たて 142.7 × 84.2 cm

おびただしい数の子犬たち!

作品名は「百犬図」ですが、実際は約60匹です。

一匹一匹違った模様、行動をしていますが、表情は何故か同じように見える少し不気味な作品。

若冲が描く犬の作品の中では一番、若冲らしい画風の作品だと思います。

 

狗子と蝶図

『狗子と蝶図』伊藤若冲 / 古美術 景和
作品名 狗子と蝶図(くしとちょうず)
年代 18世紀
所蔵
寸法 たて 97.4 × よこ 27.2 cm

飛んでいる蝶が気になり、前足を竹にかけた仔犬を描いた作品。

仔犬の目はチョンチョンと曖昧な形で描かれています。

これは、飛び回る蝶の動きをとらえきれず、目がきょろきょろとなっていることにこだわって表現しています。

 

 

箒に狗子図

『箒に狗子図』伊藤若冲 / Fsの独り言・つぶやき
作品名 箒に狗子図(ほうきにくしず)
年代 18世紀
所蔵
寸法

なぜ、ほうきと犬の組み合わせかと言うと、「ほうき=ははき」、から母(はは)にかけて、母親に安心して寄り添う仔犬の姿を描いたと言われています。

顔は見えませんが穏やかな表情を浮かべていることでしょう。

箒と犬をモチーフにして描いた作品は2つあり、これが1つ目の作品です。

 

 

仔犬に箒図

『仔犬に箒図』伊藤若冲 / artculture
作品名 仔犬に箒図
製作年
所蔵
サイズ

寒山というお坊さんの箒に、仔犬が戯れている絵。

このことから、「仔犬に仏性を問うものではない」ということを表してるようです。

箒と犬をモチーフにして描いた2つ目の作品。

 

 

☆参考サイト

仔犬に箒図 | artculture

 

樹花鳥獣図屏風

『樹花鳥獣図屏風』伊藤若冲 / 静岡県立美術館
作品名 樹花鳥獣図屏風
製作年 18世紀
所蔵 静岡県立美術館
サイズ 右隻 たて 137.5 × よこ 355.6 cm
左隻 たて 137.5 × よこ 366.2 cm

「升目描き」と言われる手法で描かれている作品。

「升目描き」とは、1cm間隔の方眼を描き、その方眼1つ1つに何度も色を重ねる手法です。

この作品の方眼は、なんと11万6千個あるらしいです。

 

左隻は鳳凰を中心とする「鳥尽くし」、右隻は白象が中心とする「獣尽くし」と呼ばれています。

 

 

『樹花鳥獣図屏風』伊藤若冲 / Canon Global

犬はこちら。

右隻「獣尽くし」の右下にいる狛犬です。

この作品のおもしろいところは、実在する動物から、空想上の動物まで描かれていることです。

 

 

さいごに

円山応挙といい、長沢芦雪といい、この時代の犬が好きな絵師は変な人が多かったんですね。

 

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