あなたは「岡本太郎」という人物をご存知でしょうか。
「芸術は爆発だ」という発言や万博公園の太陽の塔で有名な
です。
1度見れば忘れない、独創的な作品を数多く残した岡本太郎。
なんと、犬を表現した作品も数点つくっていました!
そこで今回は、天才芸術家ピカソをライバルとしたもう一人の天才芸術家「岡本太郎」による犬作品をご紹介します!
既存の価値観に捉われなかった岡本太郎が表現する犬とは?
岡本太郎ってどんな人?
名前 | 岡本太郎 |
生没年 | 1911年 – 1996年 |
学校 | 東京藝術大学 中退 |
影響を受けた画家 | パブロ・ピカソ ダビッド・アルファロ・シケイロス ディエゴ・リベラ |
代表作 | 明日の神話(1968) 太陽の塔(1968) |
20世紀の日本の芸術家。
漫画家の父と小説家の母の元に生まれ、幼い頃から好んで絵を描いていました。
「芸術は爆発だ」「とにかくべらぼうなものを作ってやる」という常識に捉われない思想・性格で日本美術史を変える作品を数多くの残しています。
抽象的な作風が特徴的で、ピカソや壁画画家、民俗学者との出会いから「抽象主義」「シュールレアリスム」「原始美術」などの影響が作品に出ています。
代表作品
作品名 | 太陽の塔 |
製作年 | 1968年 |
所蔵 | 万博公園 |
サイズ | 70m |
作品名 | 明日の神話 |
製作年 | 1968年 |
所蔵 | 渋谷駅 |
サイズ | 550 cm × 3000 cm |
岡本太郎の犬作品
犬
作品名 | 犬 |
製作年 | 1954年 |
所蔵 | 川崎市岡本太郎美術館 |
サイズ | 38.5cm×56cm |
岡本太郎の代表作品の一つ「犬」。
目と口と首輪があるので、かろうじて犬と分かります。
目の上のまつげのようなものは電柱のようです。
他は正直何が何だか分かりません(笑)
太郎は抽象画の影響を受けることになったピカソと交流がありました。
普段自分のアトリエを人に見せないピカソも、岡本太郎には見せたそうです。
娘と犬
作品名 | 娘と犬 |
製作年 | 1953年 |
所蔵 | 岡本太郎記念館 |
サイズ | 115.5 cm × 89.0 cm |
1940~50年代の作品は、太郎自身が過剰な修正を加え、もはや原型をとどめていないものが何点かあります。
そこで2013年の「太郎発掘」展では、修正前の作品を丁寧に描き直しました。
『娘と犬』もその一つ。
左側が描き直した画で、右側が元々の絵の再現画です。
参考:後藤健太郎のブログ
こちらは過剰な修正後と思われる『娘と犬』。
1962年制作で、横 4.4 m×縦 2.2 mのモザイクタイルです。
文字のようにも見える不思議な描き方と、強烈な色使いが印象的ですね。
熱海の後楽園ホテルが所蔵しています。
犬の植木鉢
作品名 | 犬の植木鉢 |
製作年 | 1954年 |
所蔵 | 岡本太郎記念館、川崎市岡本太郎美術館 |
サイズ | 79cm × 56cm |
太郎が庭に猛獣をうろうろさせたいと思い作ったのが、この『犬の植木鉢』です。
実は『犬の植木鉢』は3体あり、2体は岡本太郎記念館、もう1体は川崎市岡本太郎美術館が所蔵しています。
一つ目は、背中に何本かの縦線が入ったバージョン。
微妙に違いはありますが、作品には背中に3つの穴が開いており、そこに草花を植えられるようになっています。
二つ目は、色が濃いバージョン。
草花が成長したら、作品と植物が一体化するように作られたそうです。
三つ目は、顔の歪みが強いバージョン。
岡本太郎にとって作品は、
「美術館だけに収まるものではなく、日常に溶け込み、生活をより想像的するもの」
だと考えていました。
ちなみに裏側はこんな感じになっています。
どことなく太陽の塔に似ていますね。
「TARO」というサインが入っています。
そしてなんと!
この岡本太郎の「犬の植木鉢」をミニフィギュアとして家に飾れます!
しかも、背中の草木の移動が可能という嬉しいこだわり。
さいごに
同じ時代の天才芸術家ピカソの犬の作品はこちら↓
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