グリンチ。
2000年、ジム・キャリーがいわゆる化け物メイクで緑の怪物グリンチを演じて話題になったクリスマス映画です。
タイトルは主人公グリンチの名前からつけられています。
特殊メイクを担当したのはマイケル・ジャクソンの名曲『スリラー』のMVのメイクも担当したことで知られる、リック・ベイカー氏。グリンチでアカデミー賞メイクアップ賞を受賞しました。
今回ご紹介する映画は2018年公開された、CGアニメでリメイクされた方の映画『グリンチ』。
例の如く山寺宏一さんがCMで宣伝していたので、どこか耳に残ったままクリスマスを過ごしていました。
そして、グリンチの声優は大泉洋さん。
どうも気になったので試聴。
違和感満載のナレーションと余計なビジュアルローカライズが気になったくらいで、概ねおもしろかったです。
アメリカではかなり人気なようで、以前私がアメリカのユニーバサルスタジオハリウッドに訪れた時も、パーク中央でグリンチのクリスマスイベントが実施されていました。
そんなクリスマスにぴったりの映画『グリンチ』をご紹介。
『グリンチ』の作品情報
作品名 | グリンチ(原題:The Grinch) |
ジャンル | ファンタジー、コメディ、キッズ |
公開年 | 2018年 |
監督 | ヤーロウ・チェイニー スコット・モシャー |
キャスト | ベネディクト・カンバーバッチ ラシダ・ジョーンズ ケナン・トンプソン |
『グリンチ』のあらすじ
孤児として育った緑の怪物「グリンチ」はクリスマスが大嫌い。
ある日、グリンチは愛犬マックスに「クリスマスを盗む」と宣言します。
そして、クリスマスイブ、グリンチとマックスはクリスマスを盗みに街へ。。。
果たして、クリスマスは盗めるのか。
『グリンチ』に登場する犬
犬種 | 雑種 |
名前 | マックス |
グリンチが飼っている愛犬「マックス」。
犬種は雑種かと思われますが、ダックス・フントもしくはビーグル系の見た目をしています。
2000年公開の実写版グリンチの方では、「ケリー」という俳優犬の女の子が「マックス」を演じました。
マックスの犬種は分かりませんが、ケリーはソフトコーテッド・ウィートン・テリアとエアデール・テリアのミックスなのではないかと考察されています。しかし、実際のところはわかりません。
We're researching the breeds & background of famous dogs - f…
グリンチとマックスの関係は理想の関係
2000年の実写映画の方を見ていないので、比較はできませんが、さすが『ミニオン』や『ペット』を手掛けたイルミネーションの制作だけあって、キャラクターの動き、表情、映画のテンポ、未知の世界のクリスマスの演出など見応えある映画でした。
しかし、そんなことより、何より気になったのでグリンチのペット「マックス」。
とにかく、マックスがかわいい。
個人的に犬の描写が細かい映画は大好物なので、今回見た『グリンチ』は高評価です。
特に良かったのがグリンチとマックスの関係性。
ひなくれもので友達のいないグリンチが唯一心を開くことができる犬がマックスです。
でも、実はマックスもグリンチ以外に友達がいないという事実。
お互い同じ立場であるからこそ、より強固な愛で結ばれている関係性なんだなと感じました。
そんなグリンチとマックスのエピソードを3つご紹介します。
マックスは毎朝グリンチのためにコーヒーを持ってくる
『ミニオン』の怪盗グルーもそうですが、海外アニメの悪の親玉のような存在はとにかくメカに詳しい。
今回のグリンチは犬でも操作できるコーヒーメーカーを作っていました。
豆を挽き、ドリップして、コーヒーにミルクをいれる。
マックスはコーヒーをのせた机つきの帽子を頭にかぶると、グリンチ特製のエレベーターに乗って、こぼさないようにグリンチの元に足を運びます。
バック・トゥ・ザ・フューチャーの博士ドクも愛犬アインシュタインのため全自動エサ配給機みたいな物を作ってましたね。
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それだけではありません。
マックスはグリンチのために、スリッパを用意し、タオルを用意し、服を選び、朝食を用意する。
全て笑顔で尻尾を振りながらです。
人間だったらよっぽど愛していない限り、苦痛でしかたありません。
マックスはドラムをたたく
ちょうどでかパイプオルガンを演奏するグリンチのそばで、尻尾でドラムを叩くマックス。
飼い主と飼い犬によるセッションです。犬を飼っている身としては一度やってみたい。
でも、マックスはかなりのリズム音痴。というか犬なのでできない。
ドラムを叩ける犬もいますが↓
100BPM をキープするイッヌpic.twitter.com/1cwIcgiMsg
— 平成を忘れないbot (@HEISEI_love_bot) November 29, 2019
得意げにドラムを叩きますが、グリンチにイライラがつのります。
そして怒られたマックスはしょげて自分のベッドへ。
しょげたマックスに悪いと思ったのか、グリンチはマックスが好きなチェスに付き合います。
仲良しだな。
マックスはソリをひく
トナカイ?が家族の元に帰ってしまい。ソリを引く役目を失ったグリンチとマックス。
トナカイがいたときは、グリンチの助手席に乗っていたマックスですが、グリンチからこう告れらます。
残す準備はたった一つ。マックスわかってるな。お前は俺の勇敢な相棒だ。そして、どこまでも忠実。俺はお前以上このグリンチに尽くしてくれる犬はいないと思う。その褒美としてお前を昇進させよう。マックス、今夜、このソリを導くのはお前だ。
驚いたマックスですが、喜んで承諾。
さすがは頼れる相棒だ。
グリンチからトナカイのツノを渡されたマックスは、ソリを引っ張っていきます。
つまり、おべんちゃらでマックスにソリを引かせたグリンチですが、その時言った言葉はあながち嘘ではないように思えました。
グリンチとマックスの崇高な関係性
さて、ここまで3つのマックスとグリンチのエピソードをご紹介しました。
犬にコーヒーを運ばせたり、
犬のドラムが下手だから怒ったり、
犬にソリを引かせたり、
なんてひどいことをさせるんだ。
グリンチを見ていない人、もしかしたらグリンチを見たことがある人はグリンチが嫌なやつに思えるかもしれません。しかし、私は愛犬マックスに、マックスの表情に注目して映画を鑑賞しました。
ぜひ。マックスの表情を見てください。
信頼しきっている顔。
ラブラブ愛してるの顔。
オンリーユーの顔。
A dog is the only thing on earth that loves you more than he loves himself.
犬はあなた以上にあなたを愛しくれる唯一の存在だ。
『犬に関する英語の名言』より引用
アメリカのユーモア作家、ジョッシュ・ビリングスの名言だそうです。
つまり、そういうことです。
グリンチは犬の素晴らしさを表現した犬映画なのです。
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