『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』愛犬家の神 本多忠祇の最期 

今から約30年前。

 

数百頭の捨て犬を拾って世話をする『愛犬家の神』と呼ばれる男がいました。

その名も、本多忠祇

 

その男は、日本中から支援者と寄付金を集め、動物の保護施設「しおさいの里」を作り『動物王国の王』となりました。

 

しかし、

ボランティアに大雑把な飼育を暴露されてからは、

マスコミからバッシングを受け、

家も放火され、

一転、世間の嫌われ者となります。

 

そんな狂気の愛犬家・本多忠祇の最期を撮ったドキュメンタリー『幻の動物王国 悪い奴はほど裏切らない』をご紹介します。

 

 

本多忠祇さんと当時いっしょに保護犬活動をしたと思われる男性の方がいました↓

当時本多さんと保護犬活動した男性の話

残念ながら前編だけで終わっています。

 

2011年と2016年に「しおさいの里」を訪れた方もおられました↓

当時のしおさいの里の犬の写真もあります。

 

 

『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』の作品情報

『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』2017年/SIX SAMANA より引用

作品名
幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない
ジャンル
ドキュメンタリー
公開年2017
監督クーロン黒沢
キャスト
クーロン黒沢
本多忠祇(ほんだただまさ)
アングラ系雑誌SIX SAMANAのライター・クーロン黒沢の作品!

 

 

『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』のあらすじ

昔、「愛犬家の神」と称えられる男がいた。

その男は捨て犬たちを日本中から集め千葉の奥地に「しおさいの里」を作る。

しかし、ずさんな飼育環境をボランティアに暴露され、バッシングのを受けた。

その男はそれから数十年たった今も、忘れられたその場所で活動しているという。

本多忠祇の最期を撮ったアングラドキュメンタリー。

 

 

『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』の3つのおすすめポイント

この作品のおすすめポイントは3つ。「本多さん」と「犬」と「作成者」です。

狂気の男 本多忠祇とは

90年代に「愛犬家の神」としてメディアから注目された本多忠祇さん。

たくさんのボランティアと募金を集め、保護犬活動をしていた本多さんですが、杜撰な飼育環境が発覚し世間からバッシングを受けます。

やがて、「愛犬家」から「金の亡者」に変わって世間の記憶は最後となりました。

果たして、本多さんは本当に「金の亡者」だったのか?

 

今回のドキュメンタリーでわかったこと。

それは、本多さんはバッシング以降も次々に捨てられる犬を保護し、死ぬまで1人で世話をしきったことです。

インタビューでは、「最後は犬たちと心中する」「1500億円調達する」という過激な思想を唱えたり、何度も同じ発言を繰り返す【やばいおっさん】のような印象に映りましたが、保護行動そのものを見ると本多さんは「生粋の愛犬家」だったとわかります。

当時を知る男性によると、昔「実は犬がそこまで好きなわけではない」と語っていたという本多さん。

しかし、犬が何10頭もいる中で1頭でも犬が死んだ時はとても悲しい顔をしていたそうです。

本多さんのそんな面を見ずに「金の亡者」と称するのは間違いでしょう。

 

そして、残念ながら2015年の12月に本多さんは亡くなられました。

死因はわかりませんが、遺骨は匝瑳市(そうさし)の西光寺で預かってもらっているようです。

このドキュメンタリーは「本多忠祇」という一人の男の最期の生き様を見ることができます。

 

見捨てられた犬たちの実態

数十年間、犬たちと野外で暮らす本多さん。

撮影当時もなお、何十頭もの犬がしおさいの里にはいました。

90年代の全盛期も数百頭以上の犬がいたようです。

その当時は人気だったハスキーやアラスカンマラミュートが多くいたようでした。

 

見捨てられた犬、迷い込んだ野犬、保健所から引き取った犬、そんな犬たちにとって「しおさいの里」は最期のユートピアなのか、それともディストピアなのか。

杜撰な飼育環境でバッシングを受けた本多さんですが、撮影当時も劣悪な衛生環境で生きていたことは間違いありません。

もちろん、生きるための最低限度のエサは寄付によって与えられていました。

しおさいの里を訪れた方によると、犬たちは本多さんにすごく懐いていたそうです。

やり方が不器用だったのでしょうね。

 

本多さんは亡くなりましたが、しおさいの里の犬たちはその後きちんと保護されました。

しおさいの里は千葉県の匝瑳市のどこかにあります。

跡地は粗大ゴミの捨て場とかしているようでした。

 

本多さんだけを心のよりどころにする犬たちについて非常に考えさせられる作品です。

 

リアル・アングラ・ドキュメンタリー

アングラ・ライターであるクーロン黒沢氏だから撮ることができたドキュメンタリー。

規制が厳しい今のテレビ業界で、本多さんを取材するテレビ局は他になかったでしょう。

ただし、ドキュメンタリーの出来が良かったとは一概に言えません。

 

リアルを追求したアングラ・ドキュメンタリーとは分かりながらも、インタビュアーの下品な笑い方は不快に思いましたし、うまいとは言えない撮影・編集も気になりました。

また、本多さんが取材期間に亡くなっているため、作品として未完成だったのかなという印象も残っています。

しかし、こうした世間から隠されている闇の部分を知りたいという方にはおすすめの作品に仕上がっています。

 

 

『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』を見た感想・レビュー

アマゾンレビューは賛否両論の☆4.0!!実際に見た人の感想を集めました!

 

狂気にとり憑かれてしまった男の一生
TTさん

評価: 5.0あの環境を見て反射的に批難する人もいるでしょうが、捨て犬にとっては最後の救いだったと思います。犬をあそこに捨てた人をこそ批難すべきでしょう。もっと上手いやり方があったかもしれませんが、本多氏はこの人なりのやり方で犬の面倒を見ていました。 (以下略)

現代日本社会の動物
信長のパチスロが出たさん

評価: 4.0ホンダという人物の話を通して、少なからず動物を物として扱う人間が存在すること、
ひいては動物を物のように扱う現代日本社会が浮き彫りになる。(以下略)

見る価値なし、ではないですが嫌な気分になりました
すいいさん

評価: 3.0・インタビュアーの敬意のなさ丸出しの薄ら笑いとオウム返しが不快
・弱者をからかいながら撮影したかのように見え、低俗なユーチューバーの動画を見ているみたいな印象
・本多さん、悪い人ではないが、犬の保護環境が汚すぎます など(以下略)

(アマゾンレビューより引用。一部省略。)

 

 

『幻の動物王国 悪い奴ほど裏切らない』はどんな人におすすめか

  • アングラ系ドキュメンタリーに興味がある人
  • 犬の保護活動のリアルを知りたい人
  • 当時をよく知る人
  • 後味悪い作品に耐えられる人

 

もう1度貼っておきます。

当時、本多さんといっしょに活動をしたことがある男性の話です↓

当時本多さんと保護犬活動した男性の話

 

2011年と2016年にしおさいの里を訪れた方のお話↓

 

 

さいごに

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