ある日、「復活の薬」を開発したお姫様は、死人を生き返らせようとしましたが、未完成だったせいで死体をゾンビ化させてしまいました。
そこで、お姫様は国民全員を守るため城に集め、「パジャマパーティー」を始めました。
「国民は驚くと爆発する」ので、ゾンビのことは決して誰にも言ってはいけないとお姫様は友達の少年に王家の誓いをたてます。
その後、城まで潜入してきたゾンビを迎え撃つことに成功した少年でしたが、親友の犬にゾンビのことをうっかり話してしまい王家の誓いを破ってしまいました。
すると突然時間が止まり、王家の番人が現れ少年に算数の試練を課します。
見事クリアした少年をヒントに復活の薬を完成させたお姫様は、死人を生き返らせるのに成功するのでした。
おしまい。
あれ?きょとんとしてません?
「ちょっと何を言っているのかわからない。」と思った方も多いですね。
ところがこの物語、今回ご紹介するアニメ『アドベンチャータイム』の第1話の内容です。
どこも間違っていません。
しかもこのむちゃくちゃの内容がわずか10分にまとまっています。
やばいでしょ?
しかしこのアニメ、アメリカの子供たちに大人気どころか、アニメを見つくしたアニメ評論家の評価もめちゃくちゃ高いんです。
1話目から視聴者を置いてけぼりにするスピード感とシュールさ全開のアニメ『アドベンチャータイム』とは何なのか?
アドベンチャータイムへの世界へようこそ。
『アドベンチャータイム』の作品情報
作品名 | アドベンチャータイム |
ジャンル | アニメ、キッズ、コメディ、SF |
公開年 | 2010年 |
監督 | ラリー・レイックリター |
キャスト | ジェレミー・シャダ ジョン・ディマジオ ヒンデン・ウォルチ |
・2014年にアニー賞受賞
・カートゥーンネットワークのアニメ
『アドベンチャータイム』のあらすじ
ウー大陸に住む少年フィンと犬のジェイクが冒険するアニメ。
プリンセス・バブルガムやアイスキングなど個性豊かなキャラクターが巻き込ますハプニングを解決する。
基本は1話完結型だが、ところどころ繋がっている。
『アドベンチャータイム』に登場する犬
名前 | 犬種 |
ジェイク | 犬とモンスターの雑種 |
主人公のフィンと親友の黄色い犬ジェイク。
・体を変幻自在に変形することができる。
・中身は30代のおっさん。
・レディ・レイニコーンという虹とユニコーンのハーフが彼女。
・実は5人の子持ち。
という、おもしろ要素てんこ盛りの犬です。
ジェイクの彼女とフィンが仲良くしているとやきもちを妬いたり、撫でられると寝ちゃったり、と、中身はおっさんですが犬のかわいらしいところがいっぱい詰まっています。
まあ、とにかくかわいい!!
固い信頼関係で結ばれているフィンとジェイクを見ると、人間と犬の理想のコンビだなあと思います。
もっと詳しく知りたい方はこちらから↓(英語です。)
『アドベンチャータイム』の3つのおすすめポイント
アニー賞受賞の大人気アニメ
『アドベンチャータイム』は視聴者やアニメ批評家から高い評価を得ています。
その実力は本物で、アニメのアカデミー賞と言われる『アニー賞』を受賞するほどです。
過去には『千と千尋の神隠し』や『アナと雪の女王』などが受賞しています。
つまり、これらの作品に匹敵するほどのアニメだということです。
ちなみに映画『デッドプール』には、主人公デッドプールが『アドベンチャータイム』の絵柄が入った腕時計を使用していました。
これでアメリカでどういう立ち位置か、どれほど人気なのかというのが分かったと思います。
『アドベンチャータイム』のこと気になってきました?
世界最先端のアニメ
アニメ評論家である岡田斗司夫さんによると、『アドベンチャータイム』は世界最先端のアニメと評価しています。
なぜ、このアニメが世界最先端なのか?
このアニメが「ハイドラマ」といわれる表現をしているからです。
岡田斗司夫さんは、作品には「ハイドラマ」と「ロードラマ」の2種類ある言っています。
「ロードラマ」とは、感動するシーンが明確に描写されている作品。回想シーン、セリフ、泣いている表情、感動する曲など、観客はここで感動すればいいというのが分かりやすいです。また、泣く、感動するしかアクションできない作品を指します。
例)金八先生、24時間テレビ、君の名は。など
「ハイドラマ」とは、感動するシーンを描かずに、観客の心を動かすベタ作品。泣いている表情や回想シーンを描かず、解釈するのは観客です。言語化できない、やりきれない気持ちを与えます。
例)E.T.、真田丸、大日本人など
つまり、『アドベンチャータイム』は、本来だったらやりきれない気持ちになる描写を「笑い」にずらすことに成功したアニメなのです。
イメージとしては、松本人志さんが映画『大日本人』でやろうとしたハイセンスコメディを子供向けアニメであっさりやってのけたという感じです。
設定に闇を感じるブラックアニメ
『アドベンチャータイム』ってどんなアニメ?って聞かれるとこのような答えが返ってきます。
「見るのがしんどい」
「1日3話見るのがやっと」
「麻薬みたいなアニメ」
「夢を説明されているよう」
なんでこのような答えになるかというと、設定や描写に闇を感じるからです。
例えば、主人公フィンが住んでいる「ウー大陸」は核爆弾が落ちた1000年後の世界という設定です。
実際、海の底にはかつて栄えた文明の跡(車やビルなど)が描かれています。
『アドベンチャータイム』を見た感想・レビュー
アマゾンレビューは驚異の☆4.7!
評価: 5.020分があっという間に過ぎる!日本のアニメじゃ味わえないカオスが癖になります。
評価: 5.0軽い気持ちでなんとなく再生しました。1話目から世界観が完成されており、本当にシーズン1の1話なのか?と再生を止めて確認をするほどです。
評価: 5.0三回目くらいから麻薬のように効いてきます。
(アマゾンレビューより。一部省略。)
『アドベンチャータイム』はどんな人におすすめか
・アニメ偏差値が高い人
・シュールな作品が好きな人
・意味わからないものが好きな人
・子供もしくは頭がいい大人
良くも悪くもわけがわからないアニメです。
そのため、何も考えずに見ると、子供はおもしろいですが、大人はおもしろくないです。
しかし、ハイドラマが好きという方には間違いなくおすすめの作品。
You Tubeに公式が数話アップロードしているので、視聴してみてください!
さいごに
狂ったアニメ・変なアニメが好きな方はこちらの作品がおすすめ↓