寺社仏閣合わせて2500もある寺まみれの京都。
これから京都を観光する予定のあなたは、どこに行こうか迷っているのではないでしょうか。
そんなあなたに犬好きの人だけが知っている隠れ観光地をお教えします。
その名も、 犬寺
(勝手に呼んでいます。)
仏さんよりも犬が目立っている犬寺こと「三宝寺」。
今回は実際に行ってきたのでその様子をご覧ください!
三宝寺の妙見堂

地下鉄東西線「太秦天神川」駅で下車後、市バス8号に乗り「三宝寺」駅で降ります。そこから徒歩で約5分、162号線で看板を見つけたら右の細い小路に入り、坂を登って行くと到着。
写真の看板の横が三宝寺の入口です。
正式名称は三寶寺、”さんぽうじ”と読みます。
「日蓮宗の寺院で、江戸時代初期の…」と説明が長いので要点をまとめると、
- 日蓮宗の寺院である。
- 江戸時代初期に日護上人によって開山された。
- 昔から桜が綺麗で、「車返しの桜」の異名をもつ桜の名所である。
- 毎年土用の丑の日に、邪気払いや悪病封じを願う参拝者が訪れる。
てなことが書かれています。春は桜が綺麗な名所のようです。
目的地の妙見堂は、境内に入って右の階段を上った先にあります。早速向かってみましょう。
戌年の守護神を祀る「妙見堂」

階段を上って頂上にさしかかると、今回紹介する「妙見堂」が顔を出します。
妙見堂とは、「戌の妙見さま」と称される北辰妙見大菩薩が祀られている建物です。
この「戌の妙見さま」は、開運厄除け、方除け、寿福、特に戌歳生まれの人には守護神としてもご利益があるそうです。そして、子宝犬の像があることで有名でメディアにたびたび登場しています。

寺社仏閣といえば狛犬。
ところで、狛犬と唐獅子の違いはご存知ですか?
下のサイトによると、このような違いがあるようです。
- 口を閉じて角がある→狛犬
- 口を開けている→唐獅子
となると、上の写真は唐獅子のようですが、妙見堂は犬で有名なので狛犬と思いたい。

建物近くの石灯籠には、犬なのか達磨なのかよくわからないものがたくさんありました。
よく見ると、2種類あるみたいです。
ここ掘れワンワン「子宝犬」

堂の手前右にあるのが、「子宝犬」の像。
妙見堂を犬寺として有名したのは、このどっしり構えたおかあさん犬とかわいい3匹の子犬なんです。1匹隠れて見えにくいですが、見つけられますか?
なぜ、「子宝犬」と呼ばれているかというと、犬はたくさんの子供を持つ安産のシンボル、また、人間の忠実な伴侶であり家族を守るシンボルとして太古から人々に認められているからです。
なので妙見堂は「安産祈願の寺」としても有名。
お母さん犬は、3匹の子犬を守る番犬、そしてたくさんの子宝に恵まれるシンボルなんです。

頼りのあるお母さんに子犬も安心しきっている表情。
こんなかわいい子犬なら、ここ掘れワンワンと福を招いてくれるでしょうね。きっと。

ということがこの看板の最後の方に書いてありました。
犬の絵馬と福戌みくじ

子宝犬を見た後は、妙見堂の中に入りました。
建物の中では、犬の絵馬と福戌みくじを買うことができます。
犬の絵馬 | 500円 |
福戌みくじ | 500円 |
犬の絵馬とおみくじは共に500円です。
神社なら巫女さんに奉納してお金を払いますが、ここではお賽銭箱にいれるという人件費削減スタイル。

絵馬に願いごとを書いたあとはこのようにして奉納します。
2018年は戌年なのでこのデザインでした。干支が変わらないうちに是非訪れてください。

福戌みくじはこの中から選びます。犬の陶器の下にある紐をひっぱるとおみくじが出てくる仕組みです。
このおみくじ、通常なら大吉がでるところを「犬吉」がでる!なんてことは別にない。
一応個人でもこれに似た犬のおみくじセットを買うことができます。
妙見堂からの見晴らし

以上、京都の隠れ観光スポット犬寺こと「三宝寺」でした!
場所は嵐山近くの山に囲まれた涼しい所なので、夏は犬寺で納涼しましょう。
基本情報
公式サイト | http://www.sanbouji-kyoto.or.jp/ |
参拝時間 | 9:00~16:00 |
料金 | 無料 |
アクセス | 京都駅から JRバス…三宝寺下車 徒歩5分 地下鉄 太秦天神川駅から 市バス8号…三宝時下車 徒歩5分 |
住所 | 〒616-8256 京都市右京区鳴滝松本町32 |
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