『未来のミライ』つまらないと思う理由は娯楽映画として見るからだ!

この記事にたどり着いたあなたの気持ちをズバリ当てます。

 

 

アカデミー賞ノミネートで話題になっている『未来のミライ』を見たけど、

 

正直、、、

 

面白くない!

 

つまらない!

 

好きくない!

 

の3拍子!

 

当たりましたか?

 

実は『未来のミライ』で検索すると、

【未来のミライ つまらない】という予測変換が出てくるほどこの映画の評判は物議をかもしています。

「なんでこんなにつまらなく、面白くなく感じてしまったんだろう」と、みなさん理由を求めてネットをさまよっている状態です。

 

 

第91回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされた『未来のミライ』。

実はジブリ作品以外で初の快挙という世界的には高評価なんです。

世界の評判は良いのに、なぜ日本の評判は悪いのか!

アニメハック

米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは1月22日(現地時間)、第91回アカデミー賞のノミネート作品を発表した。…

 

『未来のミライ』をつまらなく感じた理由はいろいろあったと思います。

  • 感情移入できなかった
  • くんちゃんの声優が合っていなかった
  • 短編の連続だと思わなかった
  • 主人公は未来ちゃんじゃないんかい

などなど。

 

しかし、1番はこれだと思います。

 

『未来のミライ』がつまらなく感じる理由は、

『未来のミライ』を娯楽映画として見るから

 

ということで今回は『未来のミライ』がつまらなく感じた理由を解説します。

「好きくないじゃないじゃないじゃない!」にみんなでなろう!

毎度お馴染みですが、映画に登場する犬もチェックします。

 

あ、重要ではないですがネタバレも多少あります。

見ていない方はご注意を。

 

 

『未来のミライ』の作品情報

『未来のミライ』スタジオ地図
作品名 未来のミライ
ジャンル アニメ、SF、ドラマ
公開年 2018年
監督 細田守
キャスト 上白石萌歌
黒木華
星野源
麻生久美子
吉原光夫
宮崎美子
役所広司
福山雅治

 

 

『未来のミライ』のあらすじ

4歳の男の子くんちゃんは、妹(未来)が生まれてお兄ちゃんになった。

初めはお兄ちゃんになることを喜んでいたくんちゃんだが、妹の世話に精一杯のお父さんとお母さんに中々かまってもらえなくなり、くんちゃんは妹に嫉妬し始める。

ある日、くんちゃんは妹へいたずらをしたことで親に怒られた。

拗ねて庭に1人でいたところ、くんちゃんに謎の男が話しかけてくる。

 

 

『未来のミライ』に登場する犬

『未来のミライ』スタジオ地図
犬種 役名
イギリス系ミニチュアダックスフント ゆっこ

くんちゃん家で飼われているおっさん顔の「ゆっこ」。

犬種はイギリス系のミニチュア・ダックスフントです。

映画では描かれていませんが、お母さんがペットショップで一目惚れして家族の一員となりました。

 

女の子のような名前ですが、男の子です。

おそらく映画を見ていて違和感を感じた方も多いと思います。

こういう所も『未来のミライ』の良くないところ。

 

なぜこのような印象を抱いてしまうかというと、

『未来のミライ』スタジオ地図

庭で話しかけてきた男の正体が実は「ゆっこ」だからです。

おそらく人間の方にキャラデザを寄せたので、なんだか違和感を覚えるおっさん顔の犬になったのでしょう。

なぜ「ゆっこ」が人間化したのかですが、語られていないので分かりません。

そういうところだぞ!

ただ、犬はなんやかんやかわいいから許します。

 

『未来のミライ』は娯楽映画として楽しむな

娯楽映画と文芸映画の違い

それではなぜ『未来のミライ』がつまらないのか、僕が思ったことについて解説します。

その前に「娯楽映画」と「文芸映画」の違いについて解説しましょう。

 

「娯楽映画」とは何なのか?
娯楽映画」とは展開や設定が明確に表現・説明されているエンタメ映画のこと。見る人が登場人物に感情移入し主観的になり、ハラハラドキドキ、感動必至の状態になる。

 

対して、

「文芸映画」とは何なのか?
「文芸映画」とは展開や設定の説明・表現が不十分な芸術映画のこと。見る人が感情移入できず客観的になり、批判的な状態になる。

 

映画にはこの2種類が存在することを注意して見ないと、がっかりすることがあります。

 

例えばジブリ映画。

ここにジブリ映画が4作あります。

  • 『天空の城ラピュタ』(1986)
  • 『火垂るの墓』(1988)
  • 『コクリコ坂から』(2011)
  • 『かぐや姫の物語』(2013)

あなたが「おもしろいと思う映画」を2つ、「別におもしろいと思わなかった映画」を2つ選んでください。

 

 

選びましたか?

 

 

このように分けた方が多いのではないでしょうか?

おもしろかった おもしろくなかった
『天空の城ラピュタ』
『コクリコ坂から』
『火垂るの墓』
『かぐや姫の物語』

実はこの4つの作品は、2つに分けることができます。

 

こうです。

宮崎駿監督の作品 高畑勲監督の作品
『天空の城ラピュタ』
『コクリコ坂から』
『火垂るの墓』
『かぐや姫の物語』

ジブリ映画の作品は「宮崎駿監督の作品」と「高畑勲監督の作品」の2つがほとんどですが、2人が作った映画を同じ「ジブリ映画」として一括りするには無理があります。

なぜなら、宮崎駿監督の作品は「娯楽映画」寄りで、高畑勲監督の作品は「文芸映画」寄りだからです。

 

例えば、宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』のドーラ。

ドーラ「2度とここへは帰れなくなるよ」
パズー「わかってる!」
ドーラ「覚悟の上だね?」
パズー「うん!!」
ドーラ「40秒で支度しな」

このやり取りで、ドーラが「一見悪そうだけど実はいい人」というのが分かります。

つまり、キャラがたっていてきちんと説明されているのが「娯楽映画」です。

 

対して、高畑勲監督の『火垂るの墓』。

多くの人が戦争は悲しいという「反戦映画」と捉えていると思います。

しかし、高畑勲監督はこれを否定しています。

高畑勲監督が本当に描きたかったものは、こうです。

決して切り開くことができない戦争という状況の中で死ななければならない心優しい現代の若者

「節子と清太はどうして死ななければいけなかったのか?」

「もっと社会に頼ることができたのではないか?」

『火垂るの墓』はこういったことを考える映画だったのです。

しかし、2人の状況をそのまま受け取ると涙が止まらない反戦映画に見えてしまいます。

つまり、作品について考えたり悩んだりするのが「文芸映画」です。

 

詳しくは岡田斗司夫さんによる『火垂るの墓』の解説をどうぞ↓

 

つまり「文芸映画」は何も考えずに上部わけで見ると楽しめない映画なのです!

そして『未来のミライ』は『娯楽映画』ではなく『文芸映画』なのです!

 

『未来のミライ』は文芸映画

何も『未来のミライ』に『火垂るの墓』のような裏話があるという意味ではありません。

『未来のミライ』は監督のメッセージをきちんと受け取れるかというのが問われる映画だということです。

 

細田守監督はこれまでに、このような作品を手がけてきました。

  • 『時をかける少女』(2006)
  • 『サマーウォーズ』(2009)
  • 『おおかみこどもの雨と雪』(2012)
  • 『バケモノの子』(2015)

『時をかける少女』を除き、細田守監督が伝えてきたメッセージは一貫して「家族の絆」

『サマーウォーズ』の設定がおもしろく、娯楽映画寄りだったせいで、「細田守監督は娯楽映画をつくる監督」だと勘違いしてきませんでしたか?

おそらく勘違いしていた方は『おおかみこどもの雨と雪』と『バケモノの子』を見て、拍子抜けしたと思います。

そして今回の『未来のミライ』でいよいよ耐えきれなくなった。

しかし実際のところ、細田守監督は「娯楽映画」の見た目をした「文芸映画」を作る監督なのです。

細田守監督がつまらないと思うのは間違いなのです。

 

細田守監督のメッセージ

公式サイトの監督メッセージではこのように語っています。

家一軒と庭一つ、それからどこにでもあるたった一つの家族を通して、生命の大きな循環、人の生の織り成す巨大なループを描き出したい。
最小のモチーフを用いて、最大のテーマを語り切りたい。
エンターテインメントの作法を用いて、新しい家族のための、新しい表現を拓きたい。
一見して穏やかに見えて、実は、大いなる野心を秘めた作品なのです。

細田守監督待望の最新作。「未来のミライ」2018年7月20日(金)公開!…

もう直接書いていますね。

『未来のミライ』とはエンターテインメントの形をした文芸作品なのであり、そこに娯楽をもとめてはいけないのです!!!

以上、これが『未来のミライ』をつまらなく感じる理由でした。

(お願いなのですが、ここまで読んで記事がおもしろかったらシェアしていただきたいです。。。)

 

 

『未来のミライ』を見た感想・レビュー

filmarksの評価は☆3.1!

 

Ramuさん

評価: 3.5「子供の視点から見た世界を再現した。」と細田監督は言っていましたが、確かに始めて子供が触れるものや見るもののフレッシュさなどが表現されていて、面白かったです。
東京駅のシーンは本当に恐怖を感じて、子供の頃迷子になった時のことを思い出したりしました。
特に何が起こるわけではないけれども、誰もが通ってきたさりげない成長が描かれていて良かったです。
ただ、細田監督の映画はどんどん観念的なものになってきているのは少し気になりました。そろそろサマーウォーズのような純粋はエンタメ映画も見たいです。

emiさん

評価: 2.0ミライちゃんが主役だと思って観たら、ちがった。起承転結のある1つの物語ではなくて、風景画のような、知らない誰かの思い出のような、寝ぼけた頭で設定がごちゃごちゃな夢を見ているときのような、曖昧な短編集をいくつも見ているような感覚。

なのはるさん

評価: 2.0期待してたより面白くなくてなかなかしんどかった。犬かわいい。後半の少年めちゃイケメンくらいの感情しか私は残らなかった・・・・

 

 

『未来のミライ』はどんな人におすすめか

  • 妹・弟がいる人
  • 子育て奮闘中のパパやママ
  • 細田守監督のファン
  • 声優に頓着がない人
  • 文芸映画として楽しめる人

 

アカデミー賞にノミネートされた『未来のミライ』。

実はフランスでの評価も高いです。

カンヌ国際映画祭ではフランス各メディアからこのような評価を得ています。

「家の中からほぼ出ないこの映画の美しさは、身振り手振り、幼い子どもの態度や表現(階段を降りる、自転車に乗る、大人の注意を引こうとする、突然激しく怒り出す)についての繊細な観察ができていることだ」(ルモンド紙)

「アニメそのものを超えて、彼が建築や都市装飾に取り組んだときの『未来のミライ』の描写は驚嘆すべきものである」(ラジオ局フランス・アンフォ)

エキサイトニュース

第71回カンヌ国際映画祭の期間中に開かれている監督週間で、細田守監督の最新作『未来のミライ』の公式上映が行われた。5月1…

実際、細田守監督が描く繊細な描写は見とれるレベルです。

言い方をかえれば、内容が自分に合わなくても見せ方が上手いせいで「めちゃくちゃおもしろくない」とも言えないもやもやした気持ちになります。

 

 

さいごに

細田守監督のインタビュー映像も入っているので、制作背景を知るともっとおもしろくなるかもしれません↓

 

シェアもよろしくお願いしまぁーーーーす!!

 

第91回アカデミー賞ノミネート作品『犬ヶ島』はこちら↓

静止画14万枚の映像美!ウェス・アンダーソン監督の『犬ヶ島』がすごい|感想

 

第91回アカデミー賞ノミネート作品のシリーズ1作目『シュガー・ラッシュ』はこちら↓

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